HOME擬音語・擬態語

擬音語・擬態語とは

擬音・擬態語とは人や動物の声や物音をその音に似た形で描写したり、人や 物の動き・様子を感覚的に描写したりするための、特有の語形をもった言葉で す。意味合いの微妙なものが多く、学習者にとって使い方の難しいものです。 音を表わすものを擬音語、声を表わすものを擬声語、動きや様子を表わすも のを擬態語というのがふつうです。ここでは擬声語は擬音語に含めることに し、全体を言うときは擬音・擬態語とします。

庭三郎の現代日本語解説」より引用

語形の特徴

擬音・擬態語の形は次のようなものが多く見られます。

語基
-っ
-り
-ん
反復
-っ-り
-ん-り
どき
どきっ
どきり
どきん
どきどき
どっきり
かち
かちっ
かちり
かちん
かちかち
かっちり
ひや
ひやっ
ひやり
ひやひや
ひんやり

このように、二拍の語基から多くの形が作られます。
これらの形は、基本的に表すものは共通していますが、それぞれ強さ・長さなどの違いがあり、微妙 な使い分けがあり、学習者には難しいところです。

よく使う、よく聞く擬音語・擬態語

いらいら

あなたの態度にはいらいらする。
思いどおりにならなかったり不快なことがあったりして、神経が高ぶる様子。

うっかり

大事な予定をうっかり忘れていた。
ぼんやりして注意が行き届かないさま。

うろうろ

知らない街で道に迷ってしまい、うろうろしていた。
あてもなくあちこち歩き回るさま。

がっかり

約束をやぶって相手をがっかりさせてしまった。
望みがなくなったり、当てが外れたりして、気力をなくすさま。

がやがや

教室の中が、がやがやしていて先生の声が聞こえなかった。
大ぜいが勝手にうるさく話し合うさま。

ぎっしり

今週は予定がぎっしり詰まっている。
すきまなく詰まっているさま。

きちんと

あの人の部屋はいつもきちんと整理整頓されている。
よく整っていて、乱れたところのないさま。

きらきら

いつも一生懸命なあの人はきらきらしている。
光り輝いているさま。

ぐっすり

疲れが出たのか、昨夜はぐっすり眠れた。
深く眠っているさま。熟睡するさま。

ぐるぐる

犬が自分のしっぽを追いかけてぐるぐるまわっている。
物が続いて回るさま。

げっそり

げっそりとやつれた様子の彼女を見ると、なんとかしてあげたいと思う。
顔・からだなどが急にやせ衰えるさま。一度に気力を失うさま。がっかりするさま。

こっそり

物陰から、こっそり様子を見てました。
人に知られないように、ひそかに物事をするさま。

さっと

彼女の顔色がさっと変わった。
動作がすばやく行われるさま。物事が急に変化するさま。

さっさと

宿題はさっさと終わらせて遊びに行こう。
迷ったり他に気を取られたりしないで早く行うさま。

さらさら

風が笹の葉をさらさらとならした。
物が軽く触れ合う音を表す語。浅い川の水がよどみなく軽やかに流れるさま。

ざらざら

砂がこぼれて床がざらざらしている。
小粒で堅いものが触れ合ってたてる音を表す語。触った感じが粗く滑らかでないさま。

じっくり

落ち着いてじっくり考えてから行動を起こすべきだ。
落ち着いて、また、念入りに物事をするさま。

じっと

こんな日は家でじっとしていたほうがいい。
動かないで、そのままの状態を保つさま。

じろじろ

人の顔をじろじろ見るのは失礼だ。
無遠慮に目を向けるさま。

すっかり

もう、すっかり春だ。
残るもののないさま。ことごとく。

すっきり

誤解がとけてすっきりした。
わだかまりがなく、気持ちのよいさま。また、よけいなものがないさま。さっぱり。

すらすら

彼女は難問をすらすらと解いた。
物事が滞りなくなめらかに進行するさま。

そっと

気づかれたくなくて、扉をそっと閉めた。
音を立てないように物事をするさま。静かに。他人に気づかれないように物事をするさま。こっそり。ひそかに。

そろそろ

暗くなってきたからそろそろ帰ろうか。
動作が静かにゆっくりと行われるさま。ある時期・状態になりつつあるさま。ぼつぼつ。

たっぷり

自信たっぷりな様子で座った。
満ちあふれるほど十分にあるさま。

つるつる

道路が凍ってつるつるだから気をつけて。
物の表面がなめらかで、つやのあるさま。物の表面がなめらかで、つやのあるさま。

どきどき

走ってきたのでむねがどきどきしている。
激しい運動、または不安・恐怖・驚きなどで心臓の動悸(どうき)が速くなるさま。

どんどん

扉が乱暴にどんどん、とノックされている。
物を続けざまに強く打ったり大きく鳴らしたりする音を表す語。物事が勢いよく進行するさま。また、物事をためらわないでするさま。

にこにこ

いつもにこにこと明るい女の子です。
楽しそうにほほえみを浮かべるさま。にっこり。

ぬるぬる

汗で肌がぬるぬるして気持ちが悪い。
粘液状のものがついたりしていてすべりやすいさま。また、そのような感じで不快なさま。

ねばねば

納豆はねばねばするので苦手です。
粘って物につきやすいもの。

のろのろ

作業がのろのろしてはかどらない。
動きがにぶく、ゆっくりしているさま。

のんびり

温泉に入ってのんびりしてこよう。
ゆったりとしてくつろいださま。のびのび。

はっきり

嫌なときははっきり言ってください。
物事の輪郭などが、きわめて明瞭であるさま。

ぱっと

ぱっと電灯がついた。
またたく間に広がるさま。また、広げるさま。

ぴかぴか

星がぴかぴか光ってる。
断続的に強い光を放つさま。また、光り輝くさま。つやがあって照り輝いているさま。

びっくり

肩をたたかれてびっくりした。
突然のことや意外なことに一瞬おどろくさま。

ふわふわ

空に風船がふわふわと浮いている。
軽いものが揺れ動いたり、浮いて漂ったりするさま。心が落ち着かないで、うわついているさま。

ぶらぶら

足をぶらぶらさせている子供。
ぶら下がって揺れ動くさま。あてもなくのんびり歩きまわるさま。

ぼんやり

ぼんやり歩いていると事故にあうよ。
気持ちが集中せず間が抜けていること。物の形や色などがはっきりせず、ぼやけて見えるさま。

ぼろぼろ

靴がぼろぼろなので新しいものを買いたい。
粒状の物がこぼれ落ちるさま。もろく崩れたり、砕けたりするさま。破れている様子。

むかむか

船酔いで胸がむかむかする。
心の奥底から怒りがこみ上げてくるさま。吐き気がして気持ちの悪いさま。

めちゃくちゃ

めちゃくちゃなストーリーで見ていられない映画だ。
まったく筋道が通らないこと。度外れなこと。

もりもり

ご飯をもりもり食べて元気をだそう。
旺盛(おうせい)な食欲でどんどん食べるさま。勢いよくふくらむさま。

ゆらゆら

風でランプがゆらゆら揺れている。
物がゆっくりと大きく、繰り返し揺れ動くさま。

よろよろ

酔っ払ってよろよろと家まで辿り着いた。
足もとがしっかりせず倒れそうなさま。よろめくさま。

わくわく

明日からの新生活にわくわくしている。
期待または心配などで、心が落ち着かず胸が騒ぐさま。

 

このページのトップへ