ことわざとは
ことわざ(諺)は、観察と経験そして知識の共有によって、長い時間をかけて形成されたもので、その多くは簡潔で覚えやすく、また、真実を言い当てています。
ことわざにはその地域の特性や文化を反映したものが多く、特にヨーロッパ地方では似通っている傾向があります。しかし異なる文化の間でも同等の意味を持つことわざ・慣用句も多いです。
人類共通の知恵として深く広く浸透しているといえるでしょう。
ことわざと慣用句はとても似通っていて、あえて分けるならことわざは昔から言い伝えられている知恵や教訓の意味があります。また慣用句は体の一部を使って表現したものがとても多いのが特徴です。
ある一面の真実を鋭く言い当てているので詳細な説明の代わりとして、あるいは、説明や主張に説得力を持たせる効果的手段として用いられることが多くあります。
Lesson1 あ行
相槌を打つ(あいづちをうつ)
相手の話に、調子を合わせてうなずくこと。
例)話を聞くときはしっかり相槌を打ちながら聞きなさい。
合いの手を入れる(あいのてをいれる)
相手の話に調子を合わせる言葉。
例)彼の話に合いの手を入れる。
青菜に塩(あおなにしお)
青菜に塩を振りかけるとしおれるように、元気をなくしてしょんぼりしている様子。
例)彼は今、車をぶつけて青菜に塩の状態だ。
揚げ足をとる(あげあしをとる)
相手のちょっとした間違いを、大袈裟に批評したりからかったりすること。
例)今の政治家は揚げ足をとり合ってばかりいる。
悪事千里を走る(あくじせんりをはしる)
悪い行いや悪い評判は、すぐに世間に知れわたってしまうということ
例)悪事千里を走るで、スキャンダルはその日のうちに日本中に広まった
言うは易く行なうは難し(いうはやすくおこなうはかたし)
あれこれ口でいうのは簡単だがいざ実行するとなるとむずかしいということ。
言うは易く行なうはかたし、夢ばっかり語ってないで実行してみろよ。
医者の不養生(いしゃのふようじょう)
他人には立派な事をいっても自分はやっていなかったりする事。
医者が風邪を引くなんてまさに医者の不養生だね。
石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)
どんなに苦しくても大変でも、じっと辛抱すれば必ず報われる。
もう少しがんばってみなさい。石の上にも三年というじゃないか。
馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)
何を言っても言うことを聞かない人や状態。
あの人に何を言っても「馬の耳に念仏」だよ。
後ろ指を指される(うしろゆびをさされる)
影で悪口を言う
後ろ指を指されるようなことをしたんじゃないか?
海老で鯛を釣る(えびでたいをつる)
少しの事柄や努力で、大きな事や利益を得ること。
あの投資は「海老で鯛を釣る」ような物だった。
衿を正す(えりをただす)
気持ちを引き締めること。
面接には衿を正して臨みなさい。
縁起が悪い (えんぎがわるい)
その物事のせいで、悪い事が起こりそうな感じがすること。
急にコップが割れるなんて縁起が悪い。何も起こらなければよいけれど。
帯に短し襷に長し(おびにみじかしたすきにながし)
帯にするには短いし、襷にするには長い。中途半端という意味。
この布は帯に短し襷に長しだね。何に使ったらいいのか分からないよ。
大船に乗ったような気持ち (おおぶねにのったようなきもち)
信じ切って安心している気持ち。
私はこの辺はよく知っているから、大船に乗ったような気持ちでついてきて!
大目玉を食う (おおめだまをくらう)
ひどく叱られる。
お父さんの大事にしていた車にボールをぶつけて大目玉を食らった。