HOMEことわざ・慣用句

Lesson3 さ行

先んずれば人を制す(さきんずればひとをせいす)

人より先に物事を行えば他人を押さえて有利になるが、遅れると人に押さえられて不利になる。先手を打つことが大切である、という意。
例)先んずれば人を制すというから、こちらから打って出ようじゃないか


策士策に溺れる(さくしさくにおぼれる)

駆け引きのうまい人は、つい自分の策略に頼りすぎて、かえって失敗する、という意味。
例)策士策に溺れるというから、あまり自分を過信しないことだ。

三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)

平凡な人間でも、三人寄り集まって考えれば、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)の知恵のようにすぐれた知恵が出る。「文殊」は知恵をつかさどる菩薩。
例)三人寄れば文殊の知恵というし、一緒にがんばっていい案を考えよう。

親しき仲にも礼儀あり(したしきなかにもれいぎあり)

どんなに親しい友達どうしでも、相手に対する礼儀を欠いてはならない。
例)あいつが怒ったのも当然だよ。いくら幼馴染だからといっても、親しき仲にも礼儀ありというじゃないか。


舌を巻く(したをまく)

とても感心したり驚いて口がきけない様子。
例)彼はいつも遅くまで練習をしている。まったく彼の行動には舌を巻くよ。

柔よく剛を制す(じゅうよくごうをせいす)

しなやかなものがその柔軟性によって、かえって強く固いものを制する。転じて、弱いものがかえって強いものに勝つことのたとえ。
例) 柔道の基本は柔をよく剛を制すだ。 

初心忘るべからず(しょしんわするべからず)

ものごとを始めたときの、まじめな気持を忘れてはならない、という意味。
例)悩み事があるときは初心忘るべからずだよ。

人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)

力の限りやるだけのことをやったら、後の結果は天命にまかせるということ。
できることはすべてやった。今は人事を尽くして天命を待つ、の心境だ。

好きこそ物の上手なれ(すきこそもののじょうずなれ)

人が大成するのは素質ということもあるが、それが好きであり、熱心に努力するからこそ上達するのである。
例)数学が嫌いならばその代わりに好きな英語を勉強しなよ。好きこそ物の上手なれ、だよ。

住めば都(すめばみやこ)

住み慣れれば、どんな土地でも都同然に住み心地がよくなるものである。
例) 最初にこんな田舎に引っ越してきたときは嫌でしょうがなかったが、住めば都で今では綺麗な空気と星空があるこの土地が大好きになった。

急いては事を仕損じる(せいてはことをしそんじる)

あまり焦ると失敗しやすい。
例)もっと落ち着いて行動しろ。急いては事を仕損じるぞ。



青天の霹靂(せいてんのへきれき)

晴れた青空に急に起こった雷鳴。突然に起こった大事件のたとえ。
例) 彼が会社を辞めるなんて青天の霹靂だ。

善は急げ(ぜんはいそげ)

 よいことをするには、ためらわずすぐにやるのがよい。
善は急げだ、さっそく取り掛かろう。

備えあれば患い無し(そなえあればうれいなし)

ふだんからしたくをしておけば、何が起きても心配することはない、という意味。
例) 練習はしすぎることはないんだよ、備えあれば憂いなしというだろう?

反りが合わない(そりがあわない)

お互いに気持ちがしっくりとしないこと。
例) あの人とはどうも反りが会わない。

 

このページのトップへ